1月におこなわれた「スリフトお譲り会」で、ノンポリマーナプキン「ナチュラムーン」をお土産として手にされた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実はスリフトお譲り会が開催されたこの日、「ナチュラルムーン」をご提供くださったフェムテックジャパンの野口さんが、東京から大分にお越し下さっていたんです。
スリフトお譲り会とは別会場でひっそりと行われた「生理についての座談会」の様子をお送りします。
座談会の参加者/プロフィール
フェムテックジャパン プロジェクトマネージャー 野口さん
フェムテックに取り組んでいるブランドなどのサポートをするフェムテックジャパンを立ち上げ、表参道などで1日1000人以上が参加する展示会やイベントを主宰されています。
工藤真衣さん(以下、真衣さん)
子育て中の小児スリープコンサルタント
小学5年生の女の子(重症心身障害児)、小学4年生の男の子、2歳の女の子を育てるママ
佐藤利香さん(以下、利香さん)
思春期の子どもを子育て中の元小学校教諭
現在はロースイーツクリエイター、日本キッズ食育トレーナー
中学1年生の女の子と小学5年生の男の子を育てるママ
Iさん
子育てを終えた高校講師
英会話と英検中心のM’s Englishという教室を主催。子どもたちに国際交流の機会を提供している
大学4年生の女子を持つママ
そして、ママ集まれ!代表のもとむろがファシリテーターを務めます。
そもそもノンポリマーナプキンとは?
野口さん
まず、お聞きしたいことがあります。皆さんは、ドラッグストアに置いているナプキンの種類は何種類あるかご存じですか?
参加者
(顔を見合わせて)10くらい?
野口さん
この質問をすると、40、50種類?と答えられる方が多いんですね。でも私は、製品にポリマーが含まれているか、含まれていないかの2種類だと思っています。
もとむろ
そもそもポリマーとは、おむつに入っているものと同じでしょうか?
おむつを誤って洗濯したら破裂して、中身が洗濯物や洗濯槽にくっつく、あの?
野口さん
はい、同じです。あの小さいバージョンがナプキンです。
参加者
へ〜〜〜。知らなかった!!
野口さん
例えば夏になると、熱中症対策の商品でスカーフが出てくると思いますが、あの中身もポリマーなんです。
説明書を見ると「ポリマー内の水が蒸発するときに、首から熱を奪うことで熱中症対策になります」と書いているんですね。一方で、一般的なナプキンにもポリマーが含まれているので、生理のたびにデリケートゾーンで熱中症対策と似たことをしていることにもなるんですよ。
参加者
え〜〜〜!!!(衝撃)
野口さん
だからノンポリマーナプキンを試された方々の多くは「温かい」と仰います。
初潮から長い間、お母さんをはじめ家庭で準備されているナプキンを皆さん使われますが、その多くはポリマー入りの一般的なナプキンです。
今まで日本全国でお話しをしてきた中で、どのナプキンを使っても同じだと諦めている人が日本女性の90%以上だと感じています。
ですが、皆さんが「どれも一緒」だったと仰っているのは、「ポリマーが入ったナプキン」の範囲の中なんです。
参加者
え〜!そうなんですね。
野口さん
ポリマーは水分を吸収した途端にゼリー状になって、あまり空気を通さなくなってしまうんです。結果的にかぶれやムレなど生理の不快感は、ポリマーによって引き起こされているといわれることが多いです。
そこで、女性の悩みを解決し、女性に明るく快活な日々を送ってほしいという想いの下「誰もが快適な生理を」と掲げ、ノンポリマー生理用ナプキンを学校や企業などのトイレに設置する取り組みをしています。
女性の生理の悩み
実はみんなが経験している生理中のかぶれやムレ
もとむろ
私自身が生理4日目頃から必ずかぶれて、ほかのナプキンを試しても同じなので、そういうものだと諦めていたんです。小学6年生の娘は肌が弱いので布ナプキンのおりものシートを渡していたのですが、洗うのが手間でした。
今後生理が始まったら、学校で布ナプキンを使わせるのもどうかと悩んでいたときに、初めて野口さんにお会いして、いただいたノンポリマーナプキンを自分で使ってみたらまったくかゆみが出なかったので、とても驚きました。しかも生理がいつもより早く終わったんですよ。
真衣さん
私は元看護師で、看護師のポケットはナプキンを入れるスペースがなく、トイレに行くときは休憩室に行ってサッと取ることが普通だったんです。でも忙しくて休憩室でナプキンを取る時間がなくて、一度漏れたことがあることからタンポンを使うのが習慣になりました。
ときどきナプキンを使うこともありますが、かぶれが毎回同じ場所で起きるんです。諦めていたのですが、今お話を聞いて試してみたくなりました。
野口さん
まさにそういう悩みが多いようです。手術に入るような看護師さんですと、手術時間がわからないし、自分のスケジュールで動けないこともあります。
利香さん
小学校で働いているときは授業間の休憩時間は5分しかなく、次の授業の準備でトイレに行けないこともありました。
だから、生理のときには大きなナプキンをしていたのですが、匂いが気になるしかぶれるということもあって…。諦めて働いていましたが、娘が生まれたときに娘には生理をマイナスとして捉えさせたくないし、自分の体を大切にしてほしいと考えるようになりました。
そこで布ナプキンが良いと聞いて、私も娘に生理がきたら使わせようと思っていましたが、メンテナンスの面と、洗うとフワフワ感がなくなることもあって、学校では難しいかなと悩んでいたんです。このノンポリマーナプキンなら、子どもも無理なく生活に取り入れられるかもしれませんね。
野口さん
養護教諭の方もそうですが、看護師や医療従事者でも知らない方が多い状況です。学校や医療に従事している方々に、まずは知って頂くことが大切だと感じています。
最近の子ども世代の生理は???
もとむろ
例えば、かぶれるなど生理の話ってとてもプライベートなことですよね。私たちは、友人間ではなかなか話題にしない世代ですが、今の高校生ってどうですか?
Iさん
最近は私たち大人も含めてオープンになってきているのかなと思っています。お母さんが男性教師に「娘が、生理痛がひどいので今日は遅刻します」と連絡するのを聞いて、衝撃だったことがあるんです。全員でもないし地域にもよると思うのですが、女子生徒に「恥ずかしくない?」って聞いても「え?何がですか?」という感じで…。時代がそうなのかなと思いますね。
もとむろ
良いことですよね!どんどんオープンになることで、生理の負担感が減っていく気がします。
身近なところから「誰もが快適な生理を」
野口さん
「誰もが快適な生理を」は全国で実施していますが、大分大学経済学部のトイレにも取り組みが導入されています。もとは長崎大学が取り組んでいて、その大学にいた教職員が大分に異動したことから始まったようです
さらに、長崎の高校でもこの取り組みを1年以上前から進めていて、生徒たちがPTAに訴えた結果、PTAの会費から予算を準備頂いて、学校にノンポリマーナプキンを継続的に置くようになりました。
真衣さん
元看護師としては、看護師さんは休憩室に行かずにナプキンが使えて快適に過ごせるので、病院のトイレに置くことはすごく良いことかなと思います。
また、大分大学には身近な大人が高校生に性教育をするサークルがあります。私はその会の一期生ですが、妊娠や生理といったテーマも扱っているので、ノンポリマーナプキンを知る機会を持てたら良いなと思いました。
利香さん
このノンポリマーナプキンは一般的にあまり知られていないと思うので、何より子どもたちの選択肢を増やすために伝えていけたら良いなと思います。学校の保健の先生、養護教諭の先生、PTAの役員さんにも知って頂きたいですね。
Iさん
これから長い時間を生きる娘や次の世代にも知ってもらうことが大切だと感じています。また、環境面にも配慮したもの、地球や子供たちのためにもう少し調べてみようかなと思える時間になりました。
もとむろ
ナチュラムーンはバランスが良いですね。布ナプキンのようなメンテナンスの手間がなくて使い捨てができる。あえてオーガニックコットンではないコットンを使用するなど、企業努力によって手が届きやすい価格なのが嬉しいですね。
これから娘たちと一緒に使っていきたいと思います。
座談会を終えて
女性同士でもなかなか話題にしない生理がテーマの座談会は、和やかに、そしてとても盛り上がった時間となりました。
私自身も、大半の女性が感じていることと同じように、生理中はかぶれやムレを感じる1人ですが、知らないのと知っているのでは大きな違いがあると感じました。
実は座談会の後、次の生理のときに初めてナチュラムーンを使いました。私が感じたことは、温かくてやさしいナプキンだということ。いつも感じるかぶれやムレが抑えられていると思ったので、早速妹にも分けてあげたり、友達にも勧めたりしました。
フェムテックジャパン様が取り組む「誰もが快適な生理を」を私自身も考えて、これから女性の快適な生活のために実行していけたら良いなと思います。
(免責:効果は話者個人の感想、及び使用した感想を見聞した話であり、絶対的な効果を示すものではありません。)
フェムテックジャパン様は、賛助会員様として、大分のママ集まれ!を応援してくださっています。野口様、ありがとうございます!