「これが私のライフキャリア」という企画で、昨年の9月からコラムを連載してくれているライターのゆうみさん。
ゆうみさんご自身は、いったいどのような人なのでしょうか?
今回はこのコラムの最終回ということで、(ママ集まれ!代表)もとむろからゆうみさんへのインタビューを、私、ライターHitomiが記事にさせていただきます。
今回お話を伺ったのは、「これが私のライフキャリア」という企画で記事を執筆してくださっていた新宮ゆうみさん。
この春に薬剤師という専門職を辞め、ライター一本での活動を始めました。
国家資格である薬剤師を辞めてまでライターになったきっかけとは?
そして、ゆうみさんが目指す“思い描く未来” とは?
薬剤師として働いた病院を退職、フリーライターになったゆうみさん
もとむろ
まず自己紹介をお願いできますか?
ゆうみさん
新宮ゆうみと申します。1歳と3歳と先日6歳になった未就学児3人の子どものママです。
もともと薬剤師として病院で働いていましたが、昨年の7月頃からダブルワークでライター活動を始めました。
その中で取材にも挑戦したいと思い、大分のママ集まれ!に「これが私のライフキャリア」という企画を提案し、約1年間連載を持たせていただきました。
今は病院を辞め、今年の5月からはフリーライターとして活動をしています。
薬剤師という専門資格があるのにどうしてライターに?
もとむろ
薬剤師という資格を持ちながら、どうしてライターを目指したの?
ゆうみさん
一番下の子の育児休業中に家計管理を始めたことがきっかけでした。
家計簿をつけて、積立NISAを始めたときに、将来の老後資金が不安だと感じたんです。そこで少しでも資金の足しになればと思い、副業でライターを始めました。
フリーライターになる気はなかったのですが、薬剤師の仕事が忙しく、朝から晩まで子どもたちを急かして叱り続けるような生活で、心に余裕がなかったんです。
オンラインで在宅ライターと知り合ったこともあり、フリーライターを考え始めました。
もとむろ
国家資格を手放すことに抵抗はなかったのでしょうか?
ゆうみさん
資格がなくなるわけではないのですが、「ダメだったら薬剤師に戻ればいいや」とは考えないようにしています。人生の終わりに「あのとき選ばなかったら後悔する」と思ったので、チャレンジしました。
ダブルワークは大変。でもキャリアに悩んでいるママたちにこの企画を届けたい
もとむろ
「私のライフキャリア」という企画をやりたいと思った理由は何ですか?
ゆうみさん
自分自身がキャリアに悩んでいた経験があるので、同じように子育てと仕事の両立で悩んでいるお母さんたちもいるのではないか思ったんです。
そういう人に届けられたらなと、この企画を提案しました。
もとむろ
ダブルワークはどうでしたか?
ゆうみさん
ダブルワークは正直きつかったです。睡眠時間を削ったり、土日も仕事のことを考えたりして大変でした。
でも夫が土曜日には子どもを連れて夫の実家に帰ってくれて、応援してくれました。最後まで走り抜けることができて良かったと思っています。
チャレンジするママを見て家族は……?
もとむろ
ご主人は、最初にライターにチャレンジしたいというゆうみさんを見て、どんな反応だったのですか?
ゆうみさん
子どもたちのためにこうしたいんだと伝えたところ、夫は「いいんじゃない?」とすぐに言ってくれました。
収入が一時的に減ることについても、先を見通して家計管理をしっかりやっていたので安心していましたし、「あなたなら何とかするでしょう」と全面的に信頼してくれていました。
もとむろ
春に薬剤師のお仕事を退職されて、ライターになってからの家族との関わりはどうですか?
ゆうみさん
夫は「家に帰ると、私が機嫌よく過ごしているからすごくいい」と言ってくれています。子どもたちにも良い影響があるようで、朝の時間も急かさなくてよくなったし、一緒に遊ぶ余裕もできました。
未来は自分の行動や気持ち次第で叶えられると気がついた
もとむろ
この企画を始める前と今では、ゆうみさんの中で何か変化はありましたか?
ゆうみさん
自分の人生を自分自身で選び取ることができるんだという実感が強まりました。
今回の企画でみなさんにインタビューをさせていただいて共通に感じたことは、一人ひとりが自分の信念を持っているということだったんです。
みなさんから教わったように自分の行動や気持ち次第で思う未来を叶えられると感じたので、自分を奮い立たせています。
挑戦をするためには不安の原因を明確にすること
もとむろ
ゆうみさんのように挑戦するのには勇気がいるし、迷っている人もいると思います。そういう方に対して、ママとして何かアドバイスがありますか?
ゆうみさん
不安の原因を具体的に把握することが大切だと思います。例えば、経済的な不安があるなら、家計管理を3か月ぐらい続けてみて月にどのくらい使うのかを明確にする。フリーになったときに自分の給料がなくなることも計算しました。
なぜその挑戦をしたいのか、夫にもその熱意をしっかり伝えることで、家族の理解も得られやすくなると思います。
ライターとして働くことで近づいた“思い描く未来”
もとむろ
これからの目標があれば教えてください。
ゆうみさん
まずはライターとしてしっかり稼げるようになりたいです。
子どもたちが帰ってきたときに家にいてあげたいですし、私は県外出身なので、親に何かあったときにもすぐに駆けつけられるような働き方ができたらと思っています。
また、子どもたちにも自分で未来は掴めるんだという姿を見せていきたいです。
インタビュー内容はYoutubeにも公開中
今回の取材内容は動画でもお楽しみいただけます。
全編はこちらから
ライターになったことで近づいた“思い描く未来” |新宮ゆうみさんインタビュー
インタビューを終えて
薬剤師を辞めてフリーライターになることは、とても勇気のいることだと思います。ですが、インタビューに答えるゆうみさんを見て、「それでも思い描く未来を優先したいから第一歩を踏み出した」という力強さを感じました。
女性の働き方は多種多様です。毎日フルタイムで働きながら残業をして家族との時間が少なくなったり、パートを休みがちで同僚に迷惑をかけることが気になったりと悩みは尽きません。
でも、今の時代だからこそできることがある。ほかの誰かのライフキャリアを知ることで自分と重ねることができ、未来が見えてくる。「これが私のライフキャリア」とはそうした悩みを持つママたちの背中を押してくれる企画だったと思います。
ゆうみさん、1年間ありがとうございました!
文:ライターHitomi