「大分のママ集まれ!」運営会社であるco-e connect。
その新プロジェクトとして、「ママや女性の生き方を考える」をテーマにした「コエラボ」が始動します!
第一弾の企画タイトルは、「これが私のライフキャリア」。
ママとして、女性として、社会人として。様々なライフステージで活躍する女性に、仕事だけでなく、人生全体のキャリア(ライフキャリア)をインタビューします。
これからの働き方や生き方に悩むことの多いママ世代。
理想の未来を描くためのヒントが見つかりますように。
1人目はハンドメイド作家の小平友里さん。
保育士として9年間勤務後、専業主婦へ。お子さんが幼稚園に入った頃からハンドメイド作品を作り始め、現在は「Due Cielo」としてSNSを中心にアクセサリーや布小物を販売中。小学6年生と4年生の男の子ママ。
「今の自分にできること」を模索し、ハンドメイドの道へ。
―ハンドメイド作家として活動することになった経緯を教えてください。
出産を機に保育士をやめ、子育てに専念する期間がありました。でも、仕事をせずに家にいるという環境が自分に合っていなかったみたいで、気持ちが落ち込んでしまって。
そんな時、ハンドメイドをしていた幼稚園のお友達ママが、「家でもできるから始めてみたら?」と、使っていない工具を一式くれたのがきっかけです。
はじめは幼稚園バッグや巾着など簡単なものからスタートしたんですが、もともとはハンドメイドにあまり興味はなかったんですよ。
でも、本当に何もやる気がない時だったので、「今できることって何だろう」と考えて。
お友達が工具をくれて、「やってみたら?」と誘ってくれた。この一連の流れが、どこかから「これやったらいいよ」と言ってもらえているような気がしたんです。
―素敵なご縁で繋がったんですね。そこから、どのように販路を拡大していったのでしょうか?
はじめは、ハンドメイド仲間のママと一緒にマルシェを開いたり、イベント出店したりしていました。
ただ、マルシェに出るとなると、土日に家を空けることになる。
まだ子どもたちが小さかったこともあり、あまり出ないようにしたくて。
マルシェに出ないんだったら何ができる?と考えた時に、オンラインマーケットプレイスがあることを知りました。これなら時間と場所に縛られずに家族との時間がとれる!と思い、そこからネットを中心に販売していくようになりました。
チャレンジ精神×「強み」で人気作家に
当時、オンラインマーケット上で“ライブ”というのがあって、「やってみよう!」と試しにしてみたんです。それがすっごく盛り上がって、作品が少しずつ売れ出したり、固定のお客様がついてくれたりするようになりました。
その時、「作品をただ出すだけじゃなく、ライブや対面でアプローチするのが向いてる!」と気付いたんです。それもあって、今でもライブは続けています。
ライブではもちろん作品を紹介するのがメインなんですけど、心がけているのはなるべく素の自分を出すこと。お風呂上がりですっぴんですみません、みたいな(笑)。
そのおかげか、私のお客様は長年のお友達みたいな感覚になっていて、ずっと応援してくれています。
―新しいチャレンジから今の販売方法が生まれたんですね。長くお客様に愛される秘訣はありますか?
ネット販売だからこそ、一人ひとり顔の見えないお客様との関わりを大事にしています。
発送をその日にする、細やかな対応や説明をする、返事は心を込めて行うなど、基本的なこと。
自分だったらどういう対応をされたら嬉しいか考えて、それをするというのが1番大きいかもしれません。
やるからにはちゃんと向き合いたいので、「どうして長く応援してもらえるんだろう?」というのを常に考えています。
フリーランスになり、時間と心に余裕が生まれた
―フリーランスになり、変わったことはありますか?
家族に時間が使える。自由な時間がある。自分にも余裕ができる。というのがフリーランスになって一番良かったことかな。
基本は家族中心。子どもや家族を第一に考えつつ、自分のやりたいこともその中でやれているので、理想の形になっていると思います。
協力してくれる主人や子どもたちに感謝です。
それと、なんでもチャレンジしてみること。ダメでもともと。とにかくやってみよう!と思えるのも、心の余裕があるからこそ。
それで得られた出会いって、偶然じゃなく必然だと思うんです。天からの「何かやれ」という合図なんだ、と自分の中で意味づけるようにしています。
今後目指すライフキャリアは?
今のままのクオリティと自分のモチベーションと対応を、同じように続けていきたい。
お客様一人ひとりを大切にしたい。そこをちゃんと続けられる自分でいたいです。
それと、自分の学びを子どもたちに還元していきたいですね。
長男や次男は思春期に入ろうとしていて、人間関係の悩みを抱えることも。
私の「どの人も平等に」「先入観をもって相手を見ない」という姿を見て、子どもたちが学んでくれたらいいかな。
お金の価値観もそう。インスタライブやマルシェに出店する時も、子どもたちにその姿を見せる。こうやってお金をいただいているんだ、ということが分かれば、お金の使い方も変わってきますよね。
「背中を見て学ぶ」ではないですけど、そうやって還元していければいいなと思います。
取材を終えて
友里さんの中心にあるのは「家族を大切にする生き方」。そのためにはどうしたらよいだろう?と考えることで家族との時間も、自分の仕事も諦めない、理想のバランスでライフキャリアを築かれていました。
人とのご縁を大切に、軽やかにチャレンジし続ける友里さん。こんなお母さんの背中を見て育つ息子さんたちは幸せだろうなぁ、と思いを馳せました。友里さん、ありがとうございました。
(文:新宮ゆうみ)