潜入取材！多胎児ママサークルの２つの思い

多胎児ママサークル

大分の6児ママライター明日香です。

ママ達が繋がるオンラインコミュニティ『大分のママ集まれ！』 その中で活動する８つのサークルを順次取材してその魅力をお伝えするこのコーナー。

今回は『多胎児ママサークル』の様子を取材してきましたよ！

多胎児ママサークルの2つの思い

取材をする中で見えてきたのですが、この多胎児ママサークルには2つの思いがありました。それは 『わかり合いたい』 『知ってもらいたい』 というもの。

実は筆者である私の姉達も双子なので、私は母親から双子子育ての話を聞く機会が多くあったのですが、多胎児の妊娠や子育ては少し特殊。
喜びも悩みもなかなか周囲にわかってもらえない部分があります。

だからこそ他のサークルと同じように『わかり合いたい』のですが、それプラス『知ってもらいたい』のは瀕死の思いをして子育てをしている多胎児ママ仲間や、未来の多胎児ママを救いたいという思いからなのです。

わかり合うだけで良ければサークルではなく『多胎児の会』として多胎児ママだけの集まりも作れるはず。

そうではなく他のサークルメンバーと部室を並べる感覚で共に活動をしていくことで、多胎児ママの様子をより多くのママ達に知ってもらえる。
知ってもらえることで、確実に優しい未来に繋がるのです。

わかり合いたい！

お揃いの洋服を着て多胎児ちゃん達が並んでいる姿はとにかく愛くるしくて可愛いの一言。
しかしながら、育てるママにとっては妊娠中からすでに体の負担は大きく、産後の子育てもかなりハードなものになります。

ゆっくりする暇はまったくない中でも、多胎児ママ達が日々やりとりするオープンチャットでは様々な内容が上がっています。

• 多胎児妊娠中のママからの悩みや不安
• 多胎児が病気になった時仕事どうしてる？
• 成長を感じた喜びエピソード
• 多胎児のイタズラに困った話 などなど。

5歳の三つ子ちゃん達が3人仲良く小石や爪で車に落書きをしてしまった一件では、どうしつけすればいいのやら…と悩むママに対して、メンバーが優しく共感して寄り添う回答がありました。

異年齢きょうだいならば、誰かがイタズラを始めても上の子が止める事がありますが、同級生三人組となるとみんな経験値が同じなので悪い事かどうかわからない場合は「なんだかわからないけど楽しそう～♪」と次々参戦しちゃうという悲劇…(親は笑えませんが！笑) 双子・三つ子の結束力は多胎児独特のあるある。

悲劇でありながらも、共感して励ましてもらえるのはとても嬉しいですよね。

他にも、 多胎児の授乳やミルクについて・入浴法について・寝かしつけ・外出・買ってよかったもの・不要だったもの・多胎児連れでも行きやすい公園やお店・病院受診時の工夫などなどの情報をメンバーでシェアしていました。

どのお悩みに対してもとても丁寧で親身な回答が多いのは、おそらくメンバーそれぞれ全員がとても困ってきたからなのだろうと思います。
忙しい中で合間を見つけてお互いに寄り添うのは、大変な思いをしてきたからこその優しさなのだと思います。

知ってもらいたい！

妊娠中も産後もとにかく毎日が必死。手が足りない！多胎児ちゃんは全員同時に眠るわけでもなく、ママの眠る時間がどんどん消えていく…。

仕事復帰後も多胎児ちゃん達全員の体調管理は難しく、病気になれば移し合い。
欠勤が長引くほどに職場に対して申し訳ない気持ちと焦りが募り、心ここにあらず…。
そんな自分が情けなくなり病気で辛い思いをしている我が子達にも申し訳なくなる…。
心身共に追い詰められてしまう多胎児子育て。

今まで多胎児ママ達のヘルプの声が聞こえなかったのは、多胎児ママ達に声を上げる余力が残っていなかったからというだけ。
大声で助けてと叫ぶ事にエネルギーを使うくらいなら、そのエネルギーは今日の子育てで 使うから…というくらいの疲弊のレベルです。

けれど、このままではこれから多胎児を出産するママ達も同じことになってしまう！この環境を改善したい！と、多胎児ママアンケートを実施して代表が県に環境改善をお願いしてきたのです。

すべてのママが行政や世の中に対して求めている事。
それは『我が子の愛しさをリアルタイムで実感するための公平な支援』ではないでしょうか。

どんなにきつくても辛くても私達ママが子育てを放棄せずになんとか踏ん張れるのは、大変な中でも日々我が子の愛しさを感じられるから。

多胎児ママ達の辛さが少しでも軽減されて、リアルタイムで愛しさを実感できることを祈っています。

『わかり合いたい』『知ってもらいたい』その2つの思いで成り立つ多胎児ママサークルは、とても優しい場所ですよ。
皆さんも、ぜひご参加くださいね