―梅雨空の下、「大分と、世界と。」を感じたひととき―
大分も梅雨入りした6月10日。
心地よい雨音の中、「おとな女子サークル」で不定期開催している『おとなの美術館巡り』を実施しました。今回訪れたのは、大分県立美術館 OPAMさん。現在開催中の開館10周年記念展「LINKS―大分と、世界と。」を鑑賞してきました。
この日は特別に、OPAMの学芸員・池田さんによる展示解説つき!
展示の背景や作品、作者について、やさしく丁寧にお話しいただき、美術館の楽しみ方がぐっと深まりました。
参加したママたちからは、
「子連れだとなかなかゆっくり見られないから嬉しい」
「作品の裏側を知ることで、いつもより心に残った」
といった声が。
なかでも、5月23日から公開中の《ゲルニカ(タピス)》は圧巻。
言葉を失うほどの存在感とメッセージ性で、長い時間立ち止まらずにはいられませんでした。
「大分と世界がつながっている」と感じられる、まさにLINKSの名にふさわしい展示でした。

「おとなだけで」だから感じられること
子育てしていると、目の前のタスクに追われて「自分がどう感じるか」に向き合う時間って、どうしても後回しになりがち。
だからこそ、おとなだけで訪れる美術館は、
“自分の感性に向き合うことを思い出させてくれる場”になります。
作品の前で静かに立ち止まり、感じたことを共有し合う。
大人だからこその楽しみ方です。

「子どもと一緒に」だから広がる世界
一方で、子どもと一緒に訪れると、視点ががらりと変わります。
「この絵、なんで赤いの?」「なんで顔が大きいの?」
そんな問いに、一緒に考えたり、笑い合ったりするなかで、
「この子、こんな風に捉えるんだ!」と新たな一面と可能性の芽に出会う瞬間でもあります。
“アートがこどもの世界を広げるきっかけになる”ことにも気づかされます。

おとなだけでじっくり。そして、子どもと一緒に。
それぞれにまったく違った豊かさがあります。
(できることなら2回訪れて両方味わうのも良いですね!)

そんな時間を支えてくれるOPAMさん
県立美術館であるOPAMさんは、こうした多様な楽しみ方を支えてくれる存在です。
どんな立場の人にも開かれていて、子ども連れでも入りやすく、学芸員さんのお話も親しみやすい。
アートとの出会いが、“特別”じゃなく“日常の中の潤い”になるような、美術館のあり方に触れました。
観覧後は、時間のあるメンバーで2階のカフェ「シャリテ」へ。
展覧会の感想について話したり、新婚旅行や漫画についての話題も。はじめましてでも、色々なことを話せるのは、感動時間を共有したからかもしれせんね。
心が満たされる、美術館ならではの余韻の時間となりました。

「久しぶりに美術館に足を運んだ」
「ママでも、こうして“自分のための時間”を持てるのが嬉しい」
そんな感想が自然とあふれるこの企画。
次回の『おとなの美術館巡り』も、どうぞお楽しみに。
「いつか行ってみたかったけど…」と思っていたあなたも、私たちと一緒におとなの感性にふれる時間を、体験してみませんか?
ご感想
なかなかゆっくりと美術館へ行く機会がない私ですが、学芸員さんの解説を聞き、さまざまな視点から楽しむことができました。
素敵な1日の始まりで、今日一日、幸せ気分で過ごすことができました。
学芸員さんにご説明いただいて、いままで気が付かなかった視点で絵を見ることができました。
世界に憧れた日本、日本に憧れた世界、まさに「LINKS 繋がり」を感じることができ、歴史や絵画史の解像度が上がりました。
また感想を皆さまとお話しながら、絵を見られたので、時間があっという間で、大変充実した時間を過ごさせていただきました。
学芸員さんのお話を聞きながらみてまわって、「観る」って「感じること」を大切にする時間なのかもしれないと思いました。
日常では「感じる」より「考える」ことが多く、感情を味わうことは意識していないとなかなかできないので、今日はたくさん自分の気持ちを感じることができました。
その後のスイーツを食べながらのお話し会も楽しかったです。

次回のおとなの美術館巡り
「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」
日時▶7/8(火)10:15-12:00
場所▶OPAM 大分県立美術館
内容詳細についてはOPAMのHPよりご覧ください
https://www.opam.jp/exhibitions/schedule/
おとな女子サークルは、大人の女性であればどなたでもご参加いただけます。次回のおとなの美術館巡りに参加希望の方は大分のママ集まれ!の公式LINEや おとな女子サークルのオープンチャットからお申し込みください。