「何度も同じことを言わせないで欲しい…」
「約束は守って欲しい…」
「注意してもすぐに同じ事をする…」
子どもの生活態度を嘆いている母親は多くいらっしゃるのではないでしょうか。
ついつい声を荒らげて注意してしまう事もありますよね。
低学年の時は、それでも良かったかもしれませんが、高学年になるにつれて、知恵もついてき、反抗的な態度で言い返してくることもあります。
今回は、小学生ママサークルからのご質問「子どもの効果的な叱り方」についてお話させ頂きます。
子どもの効果的な叱り方
質問:あなたは、どんな場面で子どもを叱る・怒ることが多いですか?
どんな場面を思い描きましたか。
感情的に叱ってしまった場面が思い出されませんでしたか。
感情的に叱ってもいい場面
- 命に係わることをした時
- 他人を傷つけようとした時
- マナーやルールを破った時
これら以外の、食事やお風呂そして学習などで、ひどく叱りつける必要はないと言われますが、母親の感情はそうはいきません。
では、どのように注意すれば、ガミガミ言う回数を減らせるのか。
そのポイントをお伝えしますね。
小学生は注意するだけではNG
「なんでそんな事するの!」
「ダメッて言ったでしょ!!」
と感情的に怒ってしまった場合、この注意の仕方は、エネルギーを使う割に、効果があるとは限らないのがつらい所です。
叱る時に理由を伝える
年齢が高くなればなるほど、自我が芽生え、自分なりの考え方をするようになります。
頭ごなしに怒ってしまうと、子どもから反発も強くなりがちです。
そこで、「なぜしてはいけないのか」「なぜダメなのか」その理由を一緒に伝えてみましょう。
心理学者のカチッサーがおこなった実験で、人は理由を添えて伝えられると、93%がその内容を受け入れやすくなるという結果がでています。
「理由を伝える」だけで、相手の行動に変化がみられる。とこいう事です。
子どもを注意する時も、これと同じ事が言えます。
ここで、ママたちの声が聞こえてきそうです。
「子どもを注意する時、そんなに冷静に理由を伝えられない。」
ママも生身の人間ですから、感情的になることもあります。
そこで、感情的になっても、理由が伝えられる魔法の言葉をご紹介します。
魔法の言葉「だってね」
子どもを叱る時、「だってね。」を最後に付け加えて使ってみてください。
「なんでそんな事するの! だってね・・・でしょ。」
「ダメッて言ったでしょ! だってね・・・でしょ。」
このように、「だってね。」と言った後に、理由を付け加えます。
感情的になって、怒鳴ってしまったとしても、「だってね」を付け加えるだけで、理由が言いやすくなります。
できたことを褒める
次に大事なことは褒める事です。
注意したことができたなら、それをしっかりと褒めてあげましょう。
母親に褒められると、ドーパミンがたくさん出ますので、やる気と意欲が湧きやすくなります。
その時、「すごいね」よりも、笑顔で「○○してくれて、お母さんうれしいよ」のように、ご自身を主語にして、子どもができている事ほめてあげて下さい。効果が倍増しますよ。
最後に
「叱るのが大好き」という親はいないでしょう。なるべくなら、何度も同じことを言いたくない。と思いますよね。
しかし、親の言いつけをいつも聞いている子がイイ子だとは限りません。
また、常に自分の感情を押し殺して、我慢だけをするのがイイ親でもありません。
大事なことは、あなた自身の意見もきちんと子どもに伝えてあげることです。
どうして、ママは叱っているのか。どうしてダメなのかをしっかり言葉にして伝えましょう。
「叱る」という行為の中には、親の愛情が必ず存在しています。
その愛情が伝われば、子どもはまっすぐ育っていくのではないでしょうか。
*詳しい子どものタイプ別に合わせた叱り方に興味がある方は、個別にご相談ください。