コラム:子育て

Boys, be ambitious!  ー 少年よ、大志を抱け! ー

はじめに

皆さん、こんにちは。コラムは2回目となります。
私は宮崎県を中心に、衣食住にまつわるライフデザイン事業や、女性の健康やキャリアアップに関する事業などを手がける起業家として活動しております。前回は、母である皆さん本人の女性の生き方について書きましたが、今回は私自身のプライベートでもある子育てのことを書いてみようと思っています。

現在、私には高校1年生の二卵性の双子の男の子がいます。読者さんの中にも、いらっしゃると思いますが、私自身も多胎児ママなのですよー!
思春期真っ只中の、双子達との暮らしから学ぶキャリア育成についてご紹介しますね。

夢や目標を持つことの難しさ

我が家の双子は、二卵性なので顔も性格も、なんなら血液型も違いますが、現在は、一緒に中高一貫校に3年前から進んで通っています。いよいよ2年後の受験・進路選択を目の前に私もそれぞれと話をすることが多くなりました。息子達も、同じ様に育てたつもりですが、興味があることは別々な様子。

高校生の時の自分を振り返ってみると、沢山職業を知っているわけではなかったし、
勉強する意味もわからず、何がやりたいかとか、本当に漠然としていた気がします。
そんな、自分の学生時代を思い出しながら、今でこそ、私は「やりたいこと」や「なりたい私」を思い描きながら、経営者として目標を持ってやっていますが、実は年齢限らず「夢」とか「目標」ってなかなか見つけられないし、見つけたとしても達成することが難しいという事実があるのは今も昔も変わりません。

大人になったら見つかるわけではなく、むしろ日常に流されてなかなかその「やりたいこと」について向き合えなかったりするものです。そして、大人になればなるほど「やれない理由」を見つけるのは得意になってきてしまうという、悪循環。
「変わりたい」と思っても、脳は多くの今までの経験や知識をシャッフルしながら、新しい刺激を「ストレス」と感じて、いろんな「言い訳」を作り出すので、よっぽどのことがないと辞めたくなるんですよね。
例えば、続かないダイエット… お母さん方、耳が痛くないですか?笑

時代の変化の中で未来の形は変わってきている

しかしながら、変化しているものもあります。
私達が学生の時は、学校での学びは暗記が中心でインプット型。現在は、情報化社会でアウトプット型。将来の夢が「YouTuber」という職業を挙げるのも、まさに現代ならでは!
幸せや成功の形も「お金や名誉」から「承認欲求や存在価値」などに変化し、学歴も大事ですが、私達親世代と子供達が望む未来の形は大きくギャップがあるのですね。

私達は、競争の社会で物質的豊かさを求めてきた世代ですが、いわゆるZ世代と言われる彼らは、競争を嫌い共存や多様性を求め、日本経済への将来に不安を抱えていたり、シビアな面もあります。物質的豊かさよりも精神的な豊かさを求める傾向があります。
そういった時代背景から考えても、親は経験上あれこれ言いたくなりますが、彼らが迎える未来はもう私達の時代とは全く違う、ということです。
大人は、自分の価値観や考えを押しつけるのではく、時代背景を踏まえながら、彼らが今、わからないなりに見つけた興味ややりたいことを尊重する様に、否定せず、一緒にそこへ向かおう!と側にいるだけでいいのかなと思います。

目的のない夢は叶わない

そうは言っても、全く勉強しない我が子にイライラとしたり不安になったりと、いろんな感情がでてくるのも親心!
先ほど、「夢」や「目標」を見つけることも、そして見つかったとしても、達成(実行)することも難しいとお伝えしましたが、その理由のひとつが「目的」が伴わないことです。
「何のために?」が明確でないと、モチベーションに繋がらず、結局、行動に移せないのです。

「何のために大学へ行くのか」「なぜその学校に行きたいのか」「なぜ、その仕事に憧れるのか」それらは、私的で地位やお金などのものだけでなく、社会的で他者にとっても有益であることが大事で、「想い(目的)」こそが人の底力を生み出す原動力であることを、この機会に考えて欲しいと思っています。
進路や職業がまだ未定であっても、まず、自分にとって大学に行く目的をしっかり持ってくれたら、例えどんな結果になったとしても、自分がそこに向かって積み重ねてきたことは全て受け入れられると思います。
それこそが、今度は「責任」という形で社会人になって求められる、大事なことではないでしょうか。

また、人生は思い通りにはいかないけれども、「思う」ようになる。
だから、いつも前向きに「やれる」「できる」と思って、未来に希望を抱き、困難さえも楽しんで欲しい。人生の創造者は、自分自身であることを知って欲しいと思います。
受験って、ただの学力の力試しではなくて、長期戦・短期戦での体調や勉強のスケジュール管理から、物事の優先順位を決めていくこと、苦手科目などを通して自分を客観的に見ることなど、社会人で必要なスキルが沢山詰まっていると思うのですね。
大人になっても、これらは一生のスキルとして活きると思います。

彼らの日常を通して、今一度、私自身も「何のためにこれをするのか?」「利己的な想いでやってないか?」「言い訳はしていないか」「目標達成の為に今、すべきタスクは何か」など、考え見直す良いきっかけとなっています。

最後に

さてさて、子供達がそれぞれどんな目的と夢を持って旅立っていくのかは楽しみでありながら、同時に二人居なくなる寂しさは想像できませんが、彼らにとっても、良くも悪くも、ずっと一緒にいた兄弟と離れ一人になる不安も、もちろん楽しみもあるでしょう。
私も、二人と限られた時間を精一杯向き合って過ごしたいと思う今日この頃です。
毎日のお弁当づくりも、後何回これを作れるだろうとちょっぴり寂しくも思いながら、毎朝デカ弁を詰めながら母である幸せを噛みしめています。

「Boys be ambitious!」
あなた達の1番の応援者でありたいと思うよ。
思いきり、世のため人のために翔ばたきなさい。

ABOUT ME
山元幸代
山元幸代
【(一社)ウィメンズトリニティーライフデザイン協会 代表理事】 宮崎県在住、双子ママ。20代に患った病気を機に、現代医学では解決法がないことを知り、食事療法や様々な代替療法を学び実践する。現在はショップや商品をプロデュースする傍ら、主に家庭でできる予防医学の普及に努め「なりたい私へ」を応援するヘルスコーチとして女性の自己実現のサポートをしている。