お知らせ:大分県

ママやパパを応援したい人を応援します 令和6年度大分県子育て応援活動人材育成事業「合同講座」

集合写真

自分の子育ての経験を活かして、次世代のママたちのサポートがしたい

子育て支援を始めてみたけれど、どうやって必要なママに届けたらいい?

大分県が推進する「大分県子育て応援活動人材育成事業」は、そのような子育てを応援したい人への学びを提供し、同じ志を持つ人同士をつなぎ、行動への一歩を後押しする事業です。

子育てにおける様々なニーズへ気付き、対応できる人材を輩出することで「子育て満足度日本一」の大分県を目指しています。

事業の柱は「リーダー養成講座」「きっかけづくり講座」と、両講座の受講生が対象となる「合同講座」の3つ。

今年度の事業の締めくくりとなる「合同講座」へ私ライター新宮が参加してきましたので、その様子をレポートいたします!

鈴木課長

開始に先立ち、大分県こども未来課鈴木課長より、本事業の目指す姿についてご挨拶がありました。

大分県ではハイリスク妊婦の増加、子育てホットラインの相談件数が年々増加しているそうです。
このような現状をふまえ「子育てを地域の中で見守る環境づくり」に重点をおき、県として支援を行っています。

地域のつながり、横のつながりをつくり『知識から行動へ』を実践いただきたい」と、受講生へのエールをいただき、合同講座がスタートしました。

Contents
  1. 卒業生に聞く!講座の活かし方、その後の活躍
  2. 大分県が推進する支援制度
  3. 忙しい中でも理想を実現させるために|変える&続ける「行動学」セミナー
  4. 仲間に出会えたグループワーク。続ける力になる「つながり」づくりの場に
  5. 子育て応援の輪に行政も。みんなでつなぐ子育て支援
  6. 事業全体のご感想
  7. 「学ぶ」「つながる」「行動し続ける」で必要な人へあなたの力を届けませんか?

卒業生に聞く!講座の活かし方、その後の活躍

まずは、令和4~5年度の大分県子育て応援活動人材養成講座の受講生3名をお招きしてのトークセッション。

「どのような人が講座を受けているのか」「講座を受けてどのように活動に活かしているのか」は皆さん気になるところではないでしょうか。実際にアンケートでも「受講生のその後が知りたい!」という声が多く寄せられていたそうです。

トークセッション

①吉野かおりさん:ベビーウェアリングコンサルタント/ベビーシッター/ベビトレヨガインストラクター

かおりさん

--講座を受けて良かったことは?

昨年、リーダー論についての講座で「理念とビジョン」の話を聞いたことです。それまではフリーランスとして活動を続けていくことに迷いがありましたが、自分のビジョンを改めて見つめ直したときに「やっぱりこれしかない!」と思えました。そこから目指すビジョンに向けて迷いなく行動できるようになりました

吉野さんSNS
https://www.instagram.com/babywearingdays.oita/

②増田恵子さん:デイスクールそうぞうの基地代表/元幼稚園教諭

--講座をどのように活用しましたか?

受講前は、自分の活動を必要な人にどうやって効果的に届けられるか?と悩んでいました。
講座を通してインスタグラムの「魅せ方」を学ぶことができたのが収穫でしたね。インスタグラムを始めて約半年くらいで反応が出るようになって嬉しかったです。

増田恵子さんSNS
https://www.instagram.com/souzounokichi/

③田中舞さん:大分県多胎ピアサポートチームoita tatai momリーダ/看護師

まいさん

--講座で役に立ったことは何ですか?

子育て支援について全く分からない状況だったのですが、様々な方のお話を聞けたこと、助成金について学べたのは今でも活かされています一緒に学んだメンバーの活躍も刺激になっています。

田中さんSNS
https://www.instagram.com/mai_tanaka_triplets/

【参加者の声】

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今活躍しているお三方も、皆最初は自分と同じように悩んで1から行動してコツコツ積み上げてきたのだと知って、とても励みになりました。

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受講生のみなさんの行動力や、理念、ゴールをしっかりと見据えてまっすぐ進んでいく姿に、本当にすごいなと思いました!

大分県が推進する支援制度

秋田さん

続いて、大分県こども未来課の秋田さんより県が実施している様々な支援制度についてご紹介がありました。

大分県では年々合計特殊出生率(1人の女性が生涯のうちに産むと想定される子どもの数の平均)が減ってきています。その原因を調査したところ最も多い要因が「経済的負担」だと判明しました。

そのため大分県では

・妊娠するまでを支援する制度
・子育てに関する支援制度
・家族をサポートする制度
・男性の積極的な子育てを推進するための制度

など、子育てに関する様々なフェーズ、対象者への支援制度を展開しています。

このような支援制度があることを知っているだけで、必要な人へ「こういう制度があるよ」と届けることができるし、それも自分にできる子育て支援のひとつの形かもしれない、と思いました。

忙しい中でも理想を実現させるために|変える&続ける「行動学」セミナー

続いては、日本各地で地域おこしや地域再生プロデュース・ブランドマネジメントや地域再生に携わり、芸能著名人や中小企業・自治体のサポート、マーケターとして多岐に渡りご活躍されている、中村まきさんから「行動学」についてのご講演。

受講生からのアンケートをもとに「受講生が今、知りたいこと」にフォーカスした内容をお話しいただきました。

まきさん

やりたいと思っていてもなかなか動けない、自分の生活スタイルにどう落とし込んだらいいかが分からない、というお悩みはあるあるではないでしょうか?

このような悩みに対して、行動できなくなってしまう脳の仕組みの説明から、自分の行動をコントロールするための具体的な方法まで「今日からやってみよう!」とすぐに日常に落とし込める内容をお話しくださいました。

講演の様子

理想と現状の把握を感情抜きにしてしっかり行うこと。理想の未来から逆算して、現状とのギャップを埋めるために「今、何をすべきか」分析をすること

中村さんの明快なお話に参加者のメモする手が止まりませんでした。

【参加者の声】

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迷い悩んでいる私の背中を押してもらえたような気がします。刺激のあるお話しをありがとうございました。

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できない自分を責めるのではなく、脳の仕組みや行動学を知り、もっとシンプルにできることを逆算しながら積み上げていこうと思いました。

仲間に出会えたグループワーク。続ける力になる「つながり」づくりの場に

講演終了後は参加者3~4人でグループになり、それぞれの「理想と現状のギャップ」についてディスカッション。

グループワーク
▲名刺交換やお互いの事業に関する話も

初対面でも、活動内容が違っていても根っこにあるのは「子育てしている人の力になりたい」という気持ち。同じ志を持っているおかげか打ち解けるのも早く、それぞれの活動の想いに共感したり、刺激を受けたりできる機会となりました。

「ママ達のことを思って活動しているのは自分だけじゃない」
「こんなサービスをしている人がいるんだ」

といった気付きも生まれたグループワーク。「今度イベントするときにお願いしたいです」なんて早速コラボレーションのお話も。

「つながり」が生まれることで1人じゃないと気付き、仲間の存在が続ける原動力となる。
それぞれに実りある時間となったのではないでしょうか。

【参加者の声】

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皆さんのやりがいや、事業に対する想いをお聞かせいただき、行動できそうな気持ちになりました。

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理想と現実のギャップについて、こうしたらいいんじゃない?との意見をいただけました。

子育て応援の輪に行政も。みんなでつなぐ子育て支援

堀さんより

最後に、大分県こども未来課堀主幹よりお話がありました。

とくに印象的だったのは

支援の輪が広がっていく中に、行政ともつながりをつくっていきましょう。皆さんが今されている活動を行政にもお聞かせください。これからもこの関係が続きますように」

という言葉。

本当の支援とはママだけでも支援者だけでも行政だけでも完成しない。みんなで手を取り合って大きな輪をつくり、子どもたち、ママやパパたちを支えていく必要があると感じました。

事業全体のご感想

令和5年度大分県子育て応援活動人材育成事業全体を通しての感想を、受講生の6人に頂きました。

肩書・お名前

①受講理由
②事業全体の感想
③子育て応援活動への想い

親子で参加できる自然体験のイベント企画/大分市キャンプ協会 会長 大分県環境教育アドバイザー 中内信孝さん

中内さん

①これまで青少年の自然体験活動や環境教育に力を入れて活動をしてきていたので、子育てについて学んで活動の幅を広げたいと思い受講させていただきました。

②全体を通して子育てに関する色々な事を学べて、大変勉強になりました。

多くの子どもたちに自然体験の機会を創出していきたいと思っています。

中内さんのSNS
https://oitacamp.com

産前産後の身体のケアで女性の不調を予防・改善するケアサロン/理学療法士 増田こずえさん

増田さん

①大分の子育て支援に関わっている方のリアルなお話を聞いてみたくて参加しました。

②子育て支援をやりたいけれど、どのように動いていけばいいか分からなかったのですが、今回の講座を受講したことで動き方が分かりました。また、受講生との交流が刺激になり、一緒に頑張りたいと思いました

③私自身が1人目の子供の子育てで辛い思いをしたので子育て支援活動を始めました。私の活動で辛い思いをするお母さんが1人でも減ってほしいです。今の活動が例え軌道に乗らなくても、諦めずに継続していくことが目標です。

増田こずえさんSNS
https://www.instagram.com/nagi__oita/profilecard/?igsh=b3pmODBvcml3eDNh

「ママの笑顔がいちばん子どもの才能を引き出す」を伝えていきたい/Smile Mama Project代表 医師 渋田 可奈子さん

①自分自身の子育てでぶつかった壁や学びから子育ての尊さに気付き 「ママたちが子育てしながら自然と笑顔でいられるようなサポートをしたい」 そう強く想うようになりました。 そんな時に、インターネットの地域子育て情報の中でこちらの講座の募集を見つけ、母と2人ですぐに参加を決めました。

②受講する中でまずは足を動かすことが大切だと学び、行動していくうちに自分の中に軸が出来てきたのか、自信を持って自分の理念を話せるようになりました
次第にあなた達を応援したい、協力したいとおっしゃってくださる方が少しずつ現れ始め、母と一緒に夢見ていた乳幼児の親子教室を9月末から活動開始することに。 母が受講したリーダー養成講座のSNS講座をきっかけにインスタグラムの発信も思い切ってスタートできました。
今回の事業が自分達の活動に大きなきっかけや勇気を与えてくださったことに心から感謝しています。

③乳幼児親子教室を少しずつでも軌道に乗せるのが目標です。 また、今後はママ医師の目線から楽しく安全に取り組める離乳食の知識を伝える講座を開催していきたいと考えています。 自分達のような「人一倍敏感」な特性を持つ親子で集まり、特性故の生きづらさや強みについて共感し合える場を作るのが夢です。

渋田さんSNS
https://www.instagram.com/smilemama_project/profilecard/?igsh=MTU4aG1yN2xpcGU3ZA==

産前産後や子育て中のご家庭での家事・育児サポート・ベビーシッター活動/保健師、産前産後サポーター 目井千絵さん

目井さん

①事業を始めたばかりで横のつながりも知識もなかったため、講座を受講することで活動の普及や知見を広げたいと思ったからです。

②すでに大きな事業をされている講師の方のお話を聞けて、講座を受けるたびにたくさんの刺激をもらうことができました。受講者同士でのつながりもたくさん作ることができたため、「子育て応援活動同期」としてこれからも皆さんと一緒に大分の子育て応援活動に取り組んでいけたら良いなと思っています。

③たくさんの産前産後・子育てママに産前産後ヘルパーの存在を知ってもらうことが目標です!サポートを利用することで笑顔で快適に過ごしてもらえるよう一歩ずつ進んでいきたいと思います。

目井さんSNS
https://www.instagram.com/mamacomodo_oita

訪問授乳指導、育児支援/助産師、IBCLC(国際認定ラクテーションコンサルタント) 森永沙織さん

森永さん

①子育て支援に関して専門職として自分に何ができるのか日々模索する中で、ヒントやプラスの気づきがきっと得られると思い、受講させていただきました。他の子育て支援をされている方々との繋がりも作れることも期待していました。

②参加者のみなさんと思いをや考えをシェアしたり、意見を出し合うグループワークの時間がとても有意義でした「参加者全員の思いが集結すれば大きな力になる」と感じましたし、エネルギーに溢れる場に参加できたことに感謝しています。

③関わらせていただいた方が「できそう!」「やってみよう!」と一歩進めたり自信がもてるようなお手伝いをさせていただけたらと思っています。「知らなかった、早く聞きたかった」で辛い思いをしてほしくない、そう願っています。
みんなが本来持っている力を最大限に発揮できるように!」をモットーに、いくつか形にしたいなと思っていることがあるので少しずつ実現に向けて行動していきます。

森永さんSNS
https://www.instagram.com/momandbabysalon_en/?hl=ja

「学ぶ」「つながる」「行動し続ける」で必要な人へあなたの力を届けませんか?

「困っているママたちの力になりたいけど、何から始めたらいいのか……」

「本当に必要とされているのかな……?」

あなたの心に「何かやりたい」と火が灯っていたとしても、頭の中で「やっぱり無理だよ」と自分でその火を消してしまっているのだとしたら、それはものすごくもったいない。

未来にあなたの支援を必要としている人がいるかもしれません。

1人で分からなくなっている人に「学び」の場を提供し

1人で不安になっている人に仲間という「つながり」ができる

つながりは「行動し続ける」ための力になります

過去の自分が誰かから受け取った優しさや助けを
今度は未来の誰かへつなぎませんか?

「大分県子育て活動人材育成事業」はそんなあなたの挑戦を応援する事業です。

「大分県で子育てしてよかった」
そう思ってもらえる活動を始める人が一人でも多く増えることを楽しみにしています。

運営とまきさん
▲運営メンバー(左から田中、本室、森田、安田)と中村さん(中央)