コラム

わたしノート#3|「もしかして更年期?」そんなときに知っておきたいこと

こんにちは!開業助産師の森永沙織と申します。

仕事に子育てにと、忙しい毎日を過ごされているみなさん、本当にお疲れさまです。

助産院でママたちと関わる中で、また企業で働く方々のサポートをさせていただく中で、「ちょっと無理をしていないかな」「もっと自分のことも大切にしてほしいな」と感じる場面がたくさんあります。

豊かな人生や日々の暮らしの土台となるのは、自分自身の心と体の健康です。

今回は、ほんの少しだけ立ち止まって、ご自身の体の声に耳を傾ける時間を持っていただけたらと思っています。

はじめに

最近なんだか疲れやすい、急に汗が出る、イライラする、眠れない…。忙しい毎日の中で「年齢のせいかな、育児や仕事の疲れかな」と、なんとなくやり過ごしていたり、ムリをしたりしていませんか?

実は、それらの症状は更年期のサインかもしれません。

更年期・更年期障害とは

更年期とは、閉経をはさんだ前後約10年間を指します。

日本人の平均閉経年齢は50歳前後。

この時期は卵巣の働きが徐々に低下し、女性ホルモン(エストロゲン)が大きく揺れ動きながら減少していきます。脳からは指令が出続けますが、卵巣がそれに対応できず、脳は混乱し自律神経の働きにエラーが生じます。自律神経は、生きるために最適な状態を維持できるように体の働きを調整していますが、この調整がうまくいかなくなると心や体に様々変化が現れます。

不調の出方は人それぞれ。ほてりやのぼせ、発汗、動悸、頭痛、めまい、疲れやすさ、関節痛…。また、イライラ、不安感、気分の落ち込み、不眠等、心の症状が目立つ方もいます。

これらの症状があっても、必ずしも更年期障害というわけではありません。

更年期障害とは、更年期に現れる様々な症状によって日常生活に支障が出ている状態を指します。「家事や仕事がままならない」「人と会うのが億劫」等、生活の質が低下している場合には、我慢せず相談することが大切です。

また、更年期のような症状の中には、甲状腺の病気やうつ病等、別の病気が隠れていることもあります。

何らか不調を抱えていても、8割近くの方が受診していないのが現状。年齢のせいと決めつけず、一度医療機関で相談してみることをお勧めします。

日常を過ごしやすくするために

この時期を快適に過ごすためには、毎日を丁寧に過ごすことも大切です。

まず心がけたいのは呼吸

呼吸は自律神経と連動していて、ゆっくりと呼吸することで副交感神経の働きを高めることができます。1分間に6回程度、ゆったりと意識を向ける時間をとってみましょう。

そして、全ての基礎となる食事・睡眠・運動

十分な睡眠を心がけ、無理をしすぎないこと。筋肉や骨量を保つためにも、ウォーキングやストレッチ、筋トレ等軽い運動を続けること。食事は、たんぱく質やカルシウム、大豆製品等を積極的に取り入れること。

また、好きなことをする時間を作ったり、家族や友人に気持ちを話したりすることも、心の負担を軽くしてくれます。

治療法について知る、かかりつけ医をもつ

症状がつらい場合には、治療という選択肢もあります。

その一つがホルモン補充療法(HRT)です。不足してきた女性ホルモンを補うことで、様々な症状を改善する効果が期待できます。また、正しいHRTは、高脂血症や動脈硬化の予防にも繋がり、結果的に健康寿命を延ばしてくれます。

種類も複数あるので、ご自身の体調やライフスタイルに合わせて選択することができます。

その他にも、体質や症状に合わせて漢方薬が選択されたり、不眠や気分の落ち込みが強い場合には、各症状に応じたお薬を組み合わせることもあります。

どの治療が合うかは人によって異なるため、医師と相談しながら進めていくことが大切です。

だからこそ大切なことが、かかりつけ医をもつこと。自分の体や生活を知ってくれている医師がいることで、必要に応じて適切な検査や治療に早くたどり着くことができます。

子育てや仕事、親の介護。人生の様々な役割が重なる時期だからこそ、自分のことは後回しになりがち。でも、ママ自身が元気でいることがとても大切なことです。

さいごに

「これくらい我慢」ではなく「もしかしたら…」と思ったら、一人で抱えず、ぜひ相談してみてくださいね。

更年期は適切な知識とサポートによって、少しずつ自分らしく付き合っていけるライフステージです。

お知らせ

今秋、令和8年度子育て応援活動人材育成事業「きっかけづくり出前講座」にて、『食べて元気!動いて笑顔!あなたの元気が地域の宝に~健康づくりから始める子育て応援~』をテーマにお話しさせていただきます。

講座では、今日から実践できる健康づくりのコツや今どきの子育て事情、地域の子どもたちや子育て家庭を応援するヒントについて、みなさんと一緒に楽しく考えていきたいと思っています。

ご自身の健康と地域とのつながりについて、この機会に一緒に考えてみませんか。みなさまのご参加を心よりお待ちしております。

ABOUT ME
森永 沙織
森永 沙織
大分市在住 助産師・保健師・看護師 IBCLC:国際認定ラクテーションコンサルタント これまで総合周産期母子医療センター、助産院、行政で勤務 2019年に開業 「お母さんと赤ちゃんが本来持っている力を最大限発揮できるように!」をモットーに、授乳・育児支援、赤ちゃん訪問、産後ケア、企業でのサポートなどなど日々邁進中です!