コラム:お仕事

大分のママ集まれ!を応援してくださっています!株式会社OMOYA CEO猪熊真理子さんインタビュー

こんにちは!ライターHitomiです。

今回は、大分のママ集まれ!のスポンサーでもある株式会社OMOYA様CEOの猪熊真理子さんに取材をさせて頂きました。

ママ集まれ!代表の本室さんが、猪熊さんのファンなんだとお聞きし、どのような方なのだろうと思いを馳せながら、猪熊さんの事務所にお伺いしてきました。猪熊さんは最近事務所を移転されたばかりだそうで、事務所は府内町のコンパルホール近く、Bスクエアビルの2階にありました。

白を基調としたオフィスで、壁には絵画が飾られ、天井からぶらさがるおしゃれなライトや、趣のあるテーブル。そしてなぜかスポーツジムにあるような筋トレマシンがありました。猪熊さん曰く、旦那様の会社と共同でオフィスを使っているため、筋トレマシンも置いているのだとか。笑いながら話す猪熊さんに、私の緊張もほぐれていきました。

猪熊さんのお仕事とは?

お仕事内容を具体的に教えてください。

猪熊さん「株式会社OMOYAという会社を2014年から経営していて、今ちょうど10年目です。メインにやっているのが女性活躍推進といわれる、主に企業の中の女性社員さんがより活躍できるようになるためのコンサルティング、研修などです。そのほかマーケティングのコンサルティングや、起業家の支援。そして自社事業では、女子未来大学という社会人女性に向けた学びの場をしています。」

なぜ会社を設立しようと思ったのでしょうか?

猪熊さん「大学生のときから女性、特に自信のない女性に対する支援に興味があったんですね。大学で心理学を学んでいたんですけど、日本ってすごく豊かな国だと言われているのに、ほとんどの女性たちは自分に自信がなかったり、自分のこと好きになれなかったり、自信がないことで生きづらさをかかえている人がすごく多いと思っていて…。そういった問題を解決できるような事業で起業しようと決めたのは19歳大学生のときなんですね。でも大学を卒業していきなり起業してもまだ自分には力がない。一回学んだほうがいいなと思い、リクルートに入社しました。」

リクルートではどのようなことをしていたのですか?

猪熊さん「7年間働いた内の最初の3年半は、ブライダルのゼクシィという結婚情報誌の編集や企画。残りの3年半はHOT PEPPER Beautyのヘアサロンとかネイルサロンが予約できるサービスの経営企画とか、テレビCMを作るブランディングの責任者をしていました。」

インタビュアー「リクルートのお仕事は大変そうですね。」

猪熊さん「そうですね…でも楽しかった思い出しかないんですよね。すごく忙しい時は深夜まで働いていましたけど、一緒に働いている人たちもすごい尊敬できる先輩たちだったし、毎年毎年自分が成長しているのがわかりました。

例えばホットペッパービューティーのときは、『世の中の新しい当たり前を作る』ということをしていました。それまでは美容室とか電話で予約をしていたんですね。それをネット予約に変えていこうというのが当時の戦略で、有名人のCM(松本 潤さん、マツコ・デラックスさん、石原さとみさん)とかを作っていたんですけど、3年間CMを担当して作っていく中で、電車に乗ったときに、山手線に乗ってる女子高生とかのスマホがちらっと見えるときがあるじゃないですか。ホットペッパービューティでネット予約してるんですよ。当時は私たちがそういう世界を作りたいと思っていたけど、たった3年で当たり前にネットで予約できる世界、未来の当たり前を作れたという感覚があって、そういうのもすごく楽しかったですね。

『あっ、こうやって未来を変えられるんだ』とか『社会を変えられるんだ』、『自分たちが思い描いたことを実現できるんだ』っていうのはすごく楽しかったです。みんなで思い描いたことができるってわかったときに自信になったんですよ。それもあって、7年勤めたリクルートを辞めて起業しようと決めました。

学生時代は?

小学生のときはどのような子どもだったのでしょうか。

猪熊さん「子供のときはですね、ネクラだったんじゃないでしょうか。まじめな学級委員長タイプで、掃除しない男子には怒る。『男子掃除しなさい!』みたいな(笑)。あと、合唱コンクールとか指揮者とかやるタイプで、ちょっとでもずれた音とかを発見して『そこ遅い!』とか、そういう人(笑)。でも、どちらかというとネクラ。真面目なネクラキャラ(笑)。すごく完璧主義者だったし、自分の中でこうしないといけないとか、100%じゃなきゃいけないとかっていう思いとか、これが正しいっていう想いが強い人だったなあと思います。今はだいぶ適当になりました(笑)。」

インタビュアー「大人になってやわらかくなった、丸くなった感じですか?」

猪熊さん「そうですね、香川出身なので高校まで香川にいて、多分高3までまじめだったと思うんです。高校生のときは100%以上頑張らなきゃっていう思いを自分に課しすぎちゃって、勉強も部活も頑張らなきゃいけないみたいな感じで、パンクして自律神経失調症になっちゃって…。そういうこともあって『頑張りすぎると壊れるんだなっ』ていう感覚は高校生のときに思いました。

自分の中で完璧主義者との戦いで、なんでそれができないといけないと思い込んでいるのかとか、最初はそれを緩めることもできなくて苦しかったんです。緩める経験を経てから大学に行って心理学の知識を客観的に学んだことで、自分の中の心の課題とか、人とのコミュニケーションの課題とかも客観的に学べて、悩みじゃなくなっていきました。

大学で心理学を学ばれて、女性支援に繋げていかれたのですか?

猪熊さん「はい、特に東京女子大だったので、基礎的にジェンダーを学ぶんです。女性学というか、ジェンダーも学んだし、心理学科では心理学を学んだというベースがあったので、女性に興味をもったというのはそこもあります。」

母として・経営者としての自分

3歳になるお子さんがいらっしゃる猪熊さん。子育てで大切にしていることは何ですか?

猪熊さん「完璧を目指さない。完璧主義者を脱したんで、とにかく完璧は目指さない。ただ、根底にすごい愛情があるって大事だなって思っているので、毎日愛してるよとか大好きだよっていうのは絶対言うようにしています。本当はこういうこともしてあげたいしとか思うことはいろいろあるんですよ、ご飯にしたって習い事にしたってあるんですけど完璧は目指さない。それよりは、愛情を伝えることに注力するっていうことだけ決めてます。

大分のママ集まれ!のスポンサーになられた経緯は?

猪熊さん「あさみさん(本室)との出会いはOita Starring Womanという大分県の女性起業家創出促進事業のときでした。そこで私はメンターとか講座講師をやっていたのですが、あさみさんがファイナリストでチャレンジされていて、大分の『ママ集まれ!』っていう事業があるということを知りました。

日本全国のいろんな起業家の支援に行くのですが、こういうママ系のコミュニティって収益化が難しいんです。とても良いことをしているんですけど、ビジネスにしていくのが難しいっていわれている分野のひとつで…。ただ、『ママ集まれ!』をすごく応援したいと思っていたんですよ。」

猪熊さん「私も結婚して、東京・大分の2拠点で生活をしていたんですけど、ちょうど妊娠・出産とコロナにぶつかって、自然と大分に拠点を移すことになったときに、コロナ禍でもあるし、ひとり目の子供が0歳のときは本当にママ友ができなかったんですよ。大分は知らない土地だし友達もいないし、初めての子育てだし、友達の作り方もわからない。親友はみんな東京で、ものすごい孤独感に苛まれたんですよね。

ママに対する支援がお金になろうがなるまいが、ビジネスになろうがなるまいが、やっぱり必要とされてるなと私は当事者としてすごく感じて。そういうことがあって本当に応援しますって伝えたんです。

東京・大分の2拠点生活の現在・将来の夢とは

大分では特にどんなことをされていますか?

猪熊さん「大分県内の女性活躍推進の研修に行くことがあります。世の中の女性に向けたイベントとか、セミナーとかで講演させてもらうこともあります。それと、主人の会社が大分県の起業家育成の企業で県の事業を受諾しているので、それを手伝っているというのもありますね。」

(写真左がスタッフのあかりさん)

仕事について、これからの夢はなんでしょうか。

猪熊さん「みんなで楽しく仕事ができるというのを目標にしているかもしれないですね。
もちろんスタッフもいるけど、今まで一人でやってきたっていうのがあって、かなり属人的な仕事の仕方をしていたんですよ。私ができる領域の限界があって。だから、それぞれがやりたいことを伸ばしながら、より良い未来や社会を作っていけるような仕事の仕方とか、会社をどうやったら楽しくできるのかな、というのは最近考えていることですね。」

九州の女性たちにメッセージをお願いします。

猪熊さん「九州の女性たちは本当に素晴らしいと思います。バランス感覚がいいかな。東京が長かったので、東京にもいろんな女性たちがいるんですけど、どうしても競争になったり、周りの目が気になったり、見栄を張るためにブランド品買うとか全然違うところで頑張らないといけないんですよね。

九州にいる女性たちってちゃんと自分の足元の幸せを見ていて、地元を愛している方が多いし、自分がどう暮らしてどう生きていけば自分を幸せにできるかっていうことに素直に向き合っている人が多いなって。やさしいけど芯があって人を立てることができて、自分も忘れないというか、バランス感覚を持っている女性が多いイメージがあります。
でも自信がない人が多いのも実際だと思います。

今の自分に目を向けて自信を持ってもらえるような機会を増やしていけば、もっと花開くしもっと輝けるし、女性たちが幸せになれると思っています。自信だけがないみたいな。あとちょっとで花開くみたいな女性が多いイメージがすごくあるんですよね。」

インタビュアー「そこを押してあげたいですか?」

猪熊さん「それはありますね。押すほどおこがましくはないかもしれないんですけど、自分を知る機会があったり自分のことを見つめ直す視点を変えてみたりするだけで、ふわっとやわらかくなれたり、ふわっと幸せになれるような希望が持てるところの横に寄り添うみたいな。そういうことをしていけたらなと思っていますけどね。」

インタビューを終えて

とても活躍されていて本も出されているようなすごい方の取材で、最初は本当に緊張したのですが、すごくパワフルでオーラがあるのに気さくで、話がおもしろくて飾らない方で、みんなで笑っている間に気がついたら緊張がほぐれていました。

こんなにすごい方なのに、学生時代に頑張りすぎて病気になったということにびっくりして、それをバネにさらに頑張って来られた姿に親近感を覚えました。
子供の頃から何事も全力で頑張る。でも完璧主義はやめた。というバランスが、今の猪熊さんを作ったんだと感じます。

(写真中央が猪熊さん、右が本室、左がHitomiです)

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