コラム:暮らし

好きを見つけて「自分」を生きる|大塚まなみさんインタビュー

まなみさんアイキャッチ

人生は選択の連続です。

何を食べようか、どの洋服を着ようか。

誰もが多かれ少なかれ「よりよい1日にするために」選んでいることでしょう。

よりよい1日のための選択が、よりよい人生をつくる。

今注目のWellbeing(ウェルビーイング)にも繋がる考え方です。

これが私のライフキャリア」でご紹介する女性は皆さん、ご自身の「好き」「得意」を見つけてウェルビーイングを体現している方ばかり。

「ママ」でも「妻」でもなく、「わたし」として生きるためのヒントをお届けします♪

今回お話を伺ったのは、パーティ運営やイベント装飾を手がける“Evensia”代表の大塚まなみさん。

かつては会社員として働いていた彼女ですが、娘さんのお誕生日をきっかけにパーティの楽しさに目覚めたんだとか。

今年の夏は子どもたちを主役にした「+FeelParty」を企画中。

好きなことを仕事にしながら活躍するまなみさんに学ぶ「好きなことの見つけ方」とは?

子どもたちの本当の気持ちを育むパーティの魅力

ー夏に予定されている「+FeelParty」とはどのようなパーティでしょう?

子どもたちを主役に、さまざまなアクティビティを取り入れたパーティです。

パーティの中で「自分が好きなこと、選びたいものを選んでいいんだ」という経験をしてほしいという思いを込めています。

ママって、子どものことが大好きだからこそ

「汚したくない」「失敗させたくない」「こんな風になってほしい」

の気持ちから、親が思うように誘導していることってありませんか?

そこをぐっとこらえて、今度のパーティの中では何をやっても許してほしい。見守って、褒めてあげてほしい。

そうすると「できた!」という経験や「本当はこの色が好きだったの?」という気づきがあると思うんです。

一人っ子の子でも年下の子にお姉さんになって教えてあげたり、下の子は真似して「やってみようかな」とチャレンジしたりする姿がパーティの中でたくさんうまれる。

子どもたちを主役にしていますが、ママたちにとっても、子どもたちの普段の生活では見えない一面を発見できる場になればいいなと思っています。

行動力の秘訣は「自分に期待しない」+「未来を描く力」

ー会社員からフリーランスになることに不安や挫折はなかったのでしょうか?

よく聞かれるんですが、自分が思うままにやってきているだけなので、不安や気持ちが折れたことってないんです。

失敗がなかったわけじゃなく、山ほどしてきているけれど、それはチャレンジした結果。

「これはうまくいかなかったんだな」「次はうまくいくようにどうしたらいいかな?」と考えればいいだけ。

 未来に大きな希望を持ってはいるけれど、自分に期待はしていなんです。

だって何でも初めてじゃないですか?

期待していたり、できないだろうなって思ったりしたら動けないですよね。

ー 自分に期待していないと自信がなくなりそうですが、次々とアイディアが出てくるのはなぜでしょう?

それは、頭の中で描いているパーティをやれたら絶対に楽しい!と分かっているから

私の理想のパーティは、技術面でも金銭面でも今は叶えられないもの。

今はできないなと思うけれど、それが実現できたら私も嬉しいし、招いたゲストも喜んでくれる姿が想像できます。

だから「やりたい!」って思うんです。

そのために何を勉強すればいいか、そのためのお金はどうしようかって常に考えています。

「好き」を見つけるためのヒントは、自分に矢印を向けること

ー自分の好きなこと・得意なことを見つけるのが苦手な人は多いと思うのですが、そんな人たちに「好きを見つける方法」を教えてください

もうちょっと自分に矢印を向けたらいいんじゃないかなって思います。

特に女性はライフステージが変わって、妻やママの役割を担うようになり、旦那さんや子どもに矢印が向きがちですよね。

もともと私は「~すべき」という人だったんです。

母は私が小さい頃、ずっと家に居てくれていたので、私も「娘が幼稚園にあがるまでは家で子育てすべき」と思っていました。

でも実際は、娘がうまれてから家に閉じこもりきりの生活で、すごく苦しかった。

もんもんとする日々を過ごす中で

私と母は別の人間であって、娘の気持ちと、私が子どものときの気持ちは違うかもしれない

こうすべきと思っていることも、守らなくていいんじゃないか

と自分の気持ちを整理したんです。

そこから「私って何が好きなのかな?」と自分に矢印を向けて考えた時に、昔、母がお友達を招いてお誕生日会を開いてくれていたことを思い出しました。

娘が1歳の誕生日を迎える前にハッと思い出して「私もこの子の思い出に残るパーティを開いてあげたい」とパーティプランナーの勉強を始め、資格をとりました。

パーティを開くことで、子どもがこんなに喜ぶんだ!インスタに載せたらこんなに反響があるんだ!と体験したことが、今の活動の原点になっています。

子どもたちや娘さんへのメッセージ

ーパーティを通じてどのような未来を実現させたいですか?

子どもたちが自分の感じたことを自然に言える、表現できるパーティを開きたいと思っています。

小さい子どもたちがゲストに来てくれた時って、大人では思いつかない表現や言葉をたくさん教えてくれるんです。

「そんな風に見えるんだね」「そんな風に感じるんだね」「教えてくれてありがとう」と気づかされる場面がいっぱいある。

大人になると空気を読んで言っちゃダメ、言うのが恥ずかしいと思いがち。でも、それを褒めてあげてたら、そのまま育ってくれるかもしれない。

今の素直な視点や感情を持ったまま大きくなる子どもたちが増えたら嬉しいですね。

ー娘さんとの日常の中でまなみさんが大切にしていること、子育てのゴールは何でしょう?

子育てのゴールは娘が自分で自分の道を切り開いてくれること

実は、娘が1歳のときからパーティの現場にも一緒に連れていき、「副社長」として接して対価も払っています。

現場に行くとそこには絶対大人がいる。その大人が褒めてくれる。

それが彼女にとって自信になるし、いい経験になっているんじゃないかな。

娘を子どもと思わずに、一個人として対等の立場で尊重し、意見を受け入れます。

ママも、ママのお仕事の皆さんも色々な大人がみんなで「常に見守っているよ」「応援しているよ」ということを伝えています。

娘を応援してくれる人が周りにたくさんいたら「自分はこの道でいいんだ」と彼女はどんどん自分でやりたいことを見つけていける力が身につくと思っています。

インタビュー内容はYoutubeにも公開中

今回の取材内容は動画でもお楽しみいただけます。
全編はこちらから

好きを見つけて「自分」を生きる|大塚まなみさんインタビュー動画

取材を終えて

「自分を生きる」ってこういうこと。まなみさんのお話の端々でそう感じました。

ママの毎日は忙しいけれど、ちょっとだけ立ち止まって自分に矢印を向けて、自分の好きなことって何だろう?と考えてみて。

大きな愛を込めたパーティで子どもたちとママの笑顔をつくるまなみさん、とっても素敵でした!ありがとうございました!

自分らしく生きるためのヒントが見つかるかもしれません。