明けましておめでとうございます。
「大分のママ集まれ!」代表のもとむろあさみです。
普段はキッズ食育トレーナーとしてこどもの食育活動や、企業さんの食育企画などのお仕事をしています。
今日は2021年スタートのコラムですので、代表として運営blogを書いてみようかな、とも思ったのですが、こちらが公開される1月7日がとても大切な日ですので、キッズ食育トレーナーとして執筆させていただきます。
1月7日は「人日(じんじつ)の節句」
「七草粥を食べる日」と覚えられている方も多いかもしれませんね。
1月7日は「五節句」の一つ、「人日(じんじつ)の節句」です。朝食に七草粥を食べることで、今年一年の病気や怪我を追い払うことができると言われています。
「七草粥」とは「春の七草」と呼ばれる
・せり ・なずな(ぺんぺん草) ・ごぎょう(ははこぐさ) ・はこべら(はこべ)
・ほとけのざ(こおにたびらこ) ・すずな(かぶ) ・すずしろ(大根)
七種類の葉を入れたお粥のこと。
緑の葉に含まれるビタミンやカルシウム、蕪や大根に含まれる消化酵素ジアスターゼが
年末年始にごちそうを食べて疲れた胃を休めて、体の調子を整えてくれます。
現在では七草を詰め合わせたセットもスーパーなどで手に入りますね。
私もいつもお世話になっていますが、こちらのセット、夕方には完売していることも!
見かけたら早めの購入をお勧めします。
七草粥をこどもにも食べやすく!
オーソドックスな七草粥は、炊き上げたお粥に刻んだ七草を入れ、塩で味付けしただけのものです。
もしかすると、食べにくいこどももいるかもしれません。
そんな時には
- 卵や鶏肉を追加
- ごまを振りかける
- あんかけにする
- コンソメで味付けしてチーズをかける
などすると食べやすくなります。
また、行事を忠実に行うのであれば1月7日の朝食べるものですが、私自身は必ずしも朝でなくても良いし、7日当日でなくても良いと思っています。
我が家も夕飯をお鍋にして、その具の一部として七草を入れ〆をおじやにして食べることもあります。
こどもも喜びますし、朝忙しいお母さんには、取り入れやすいのではないでしょうか。
行事食で愛情を伝えよう
ここからは民俗学などのお話ですが
このようなお祝い事や節目の行事は元々は「ハレの日」と呼ばれていて、日常の「ケ」(穢れ)を落とすためのものです。
それが時代と共に無病息災や五穀豊穣を祈るものとして日常に溶け込んでいきました。
ですので、子どもと「ほんとうは朝食べるんだよ。でもうちでは、今日はお鍋に入れようね!」なんて話ながら、日頃を見つめ直すきっかけにしたり、家族で一年の健康を祈る時間をもつだけで、充分行事の本来の意味を全うしているんです。
もちろん、行事を「正しく」伝えていくことも、文化を守っていく上では大切です。
でも、こどもの成長段階やご家庭の状況も人それぞれ。
私たちお母さんにとって、行事はいつでも負担なくできることではないと思います。お母さんとこどもの食卓にとって大切なのは
まず、行事を一緒に楽しむこと。
何より、行事食は「〇〇ちゃんのことが大好きだから、元気でいてほしくて作ったよ」と子どもや家族に愛情を伝えるチャンスです。
是非親子で「人日の節句」を楽しんで、食卓から「大好き」の気持ちを伝えてくださいね。
あなたと、あなたの大切な人との食卓が、2021年も心あたたまるものでありますように!