こんにちは!ライターのHitomiです。
今回は、稙田小学校の隣にある稙田校区公民館で運営されている「わくわく学童保育」にお伺いしました。学童保育とは親御さんが共働きの場合やさまざまな理由で家にいないときなどに、小学生が放課後に利用できる施設です。
今回のインタビューでは、NPO法人 子育て応援ワクワクピース理事長の漆間文代さんと、漆間さんの娘であるリーダーの一夏さんに「わくわく学童保育」とはどのような施設なのかをお聞きしました。
帰宅後に家族の時間が持てるようなサポートを
「わくわく学童保育」はどのような想いで運営されていますか?
(漆間さん)私たちの想いのひとつに、家に帰ったら家族でゆっくりとおしゃべりができる時間を作ってほしいということがあります。そのためにわくわく学童保育では、子どもたちが家に帰ったらご飯を食べてお風呂に入って寝るだけの状態にしたいんですね。
宿題を見ることはもちろん、丸付けもしますし、「ここがわからない」というお子さんがいたら学習支援もしています。
それに、「もう少し遊びたかったな」という気持ちが溜まっていくと不満になってしまうから、まだ遊びたいようだったら真っ暗になるまで遊んでもらうようにしています。お母さんにも子どもが遊んでいる間にお買い物を済ませて、夕食を作ってギリギリに迎えにきても良いですよともお伝えしているんです。
子どもたちと二人三脚でスタートした学童保育
(漆間さん)この子(一夏さん)が小学生のときに別府で働いていて、お迎えのために仕事を途中で抜けて大分へ行き別府に戻り、仕事が終われば大分に帰るという生活をしていました。大分と別府で1日に何往復もしていたんです。車の中でご飯を食べさせたこともあるし、私がいないことで友達と遊べないということもありました。たくさん我慢させていたと思います。
PTAの執行部をしているときに、私のように悩んでいるお母さんたちや寂しい想いをしている子どもがたくさんいることに気付いて…。当時は民間の学童保育がなかったから始めてみようと思い、この子(一夏さん)と(一夏さんの)弟に相談をしました。二人とも「楽しそう!やろうやろう」と言ってくれて、たくさんアイデアを出してくれたんですよ。
(一夏さん)当時のことはあまり覚えていないのですが(笑)、私の居場所はここだと思っているところがあって、今は母と一緒に仕事をしています。昔から子どもが大好きだから、子どもたちを自分の子どものように感じているんです。
(漆間さん)そう、通ってくれている子どもたちは我が子と何も変わらないんですよね。
(画像左が漆間さん。右が一夏さん。)
新しく始めた取り組みとは?
お母さんや子どもたちのために、どんな取り組みをされていますか?
(漆間さん)今年の夏休みは初めて給食を提供しました。
今までさまざまなご家庭を見てきました。お母さんたちも忙しい中でお弁当を作ってくださるのですが、お母さんの考えるお子さんの食事量と、実際に学童保育で食べる量のミスマッチがあったり、夏はお弁当が傷む心配もあったりしたんです。
子どもたちの反応はどうでしたか?
(漆間さん)すごく喜んでいましたね。1回300円で子どもたちの好きなメニューをお腹いっぱい食べてもらいました。
お野菜も食べてほしいから、調理スタッフと一生懸命メニューを考えて。子どもたちはみんなにつられておかわりするので、食べず嫌いや野菜嫌いが直ったり、食が細い子が食べ込めるようになったりして、本当によく食べていましたね。
第三者だからできること
今「子どもたちを満たす」ことは、今後に影響していくのでしょうか?
(漆間さん)そう思います。例えば入所時はすねている感じの子だったとしても、高学年になるとすごく落ち着いたお兄ちゃん、お姉ちゃんになったなと思うことはよくあります。
家では親から見れば平等にしているつもりなのに、片方から見ると「お姉ちゃんばかり」などと思われていることがあると思うんです。そこに第三者が入り満たされていないコップにあふれるまで注いであげると、それがすべて心の満足度に切り替わる。少し荒れ気味の子でもあふれ出したなというくらいになると、みんな落ち着いてくるんですよ。
お二人の夢
子どもたちのことをすごく考えているのが伝わります。そんなお二人の今後の夢は何でしょうか?
(漆間さん)今は民間学童保育という枠でしているので、中には発達に遅れがある子もいます。だから就学前の児童発達支援にも興味がありますし、長期休みにはその子どもたちと小学生の子どもたちが混ざって一緒に過ごすことができる場所も作りたいですね。小さい子も大きい子もお互いを見ながら育つので、良い刺激になるのではないかと感じています。
(一夏さん)もっとこのわくわく学童保育を大きくしていきたいです。必要としている子どもたちが必ずどこかにいると思うので、そういう子たちを満たしていきたいなと思います。
親が完璧でない方が子どもは育つ
(漆間さん)子育てを頑張りすぎないこと、完璧を求めないことですね。親が完璧ではない方が子どもはしっかり育ちます。
インタビューを終えて
理事長の漆間さんもリーダーの一夏さんも、すべてを受け入れてくれるという雰囲気がありました。通っている子どもたちも楽しそうでのびのび遊んでいるのが見られて、とても居心地が良いのだろうなと思います。
子どもが大好きで子どもたちの未来を見据えて、家族がどうしたら幸せになれるのかを一番に考えてくれるお二人だと感じました。
わくわく学童保育についてはこちらをご覧ください
https://instagram.com/wakuwakugakudouhoiku?igshid=NTc4MTIwNjQ2YQ==
わくわく学童保育さんでは、来年度の利用申し込み受付をスタートされています。
是非チェックしてくださいね。