我が家について
まずは、我が家の家族構成についてお話ししたいと思います。年齢は入籍当時の年齢です。
・私(20代後半) 初婚。
・主人(30代後半) 離婚歴あり。
・息子(小学校高学年) 主人の連れ子。
主人は前妻と離婚後、県外で一人で暮らしていました。息子は前妻と一緒に暮らしていましたが、複雑な事情があり、主人が引き取ることになったそうです。そのため、出会ったときはまだ主人と息子が一緒に暮らし始めてから1年程。もう一緒に暮らしていないのに親権者は前妻、息子の苗字も前妻の苗字のままでした。3人で一緒に食事をしている時も、「3人みんな苗字が違うのって変だよね」と笑ったのを思い出します…!
子連れのパートナーとの入籍
息子の親権者変更
我が家の手続きオンパレードは、息子の親権者を変更するところから始まりました。
これがもう大変でした!!!本当に大変でした!!!
主人と2人でたくさん調べ、山のような書類と向き合いました。
親権者を変更するためには、家庭裁判所で「親権者変更調停」の申し立てをしなくてはいけません。親権者変更調停の手続きに必要な書類は次の通りです。
- 申立書
- 当事者目録
- 連絡先等の届出書
- 事情説明書
- 進行に関する照会回答書
- 非開示の希望に関する申出書(相手に開示されたくない情報がある場合のみ)
- 申立人・相手方・未成年の子どもの戸籍謄本
何度も家庭裁判所に足を運び、親権者の変更ができたのは半年ほど経ってからでした。
親権者変更調停の成立後は、次の2つの手続きをしました。
- 戸籍の届け出(市役所へ届け出)
- 子の氏の変更許可の申し立て(我が家の場合、息子が15歳未満だったため親権者が申し立てをしました!15歳以上の場合は本人が申請します。)
この手続きを終えて、息子が主人の戸籍に入って、苗字も主人の苗字に変更されました!
とにかく複雑な書類、手続きがたっくさん。私も主人もとにかくよく分からず、困り果てていました。ですが、家庭裁判所の方が丁寧に教えて下さり、とっても助かりました!!
ネットの情報がすべて正しいわけではなく、ひとり親家庭やステップファミリーは家族構成や事情も多様なので、プロに相談するのが1番だなと思います。
いざ!入籍!
主人と私の結婚に関する手続きは、婚姻届の提出のみでした!
でも、主人と入籍したからといって、私と息子が法律上の親子になるわけではないんです。法律上も親子になるためには、養子縁組の手続きが必要になります!養子縁組をすると、次の二つの事項が発生します。
- 子は親の財産を受け継ぐ相続権をもつ。
- お互いに生活の面倒を見る扶養義務が発生する。
養子縁組、セメントベビーの誕生
息子との話し合い
我が家の場合、息子は当時小学校高学年。
私自身は、この時すでに息子のことを我が子のように思っていて、一生親として育てていこう!という意思が固まっていたので、養子縁組をすることに抵抗は全くなかったのですが、息子は離婚や再婚といったことも理解しているし、数年前まで実母と暮らしていたので、実母の記憶もはっきり残っているので、どう思うだろう・・・。
主人と話をして、息子に養子縁組のことについて説明した上で、息子の気持ちも確認することにしました。息子に話をすると「え~入籍しても親子にならんのやな~。なるんかと思ってたけん、全然いいよ!」と言ってくれて、養子縁組の手続きをしました。(この言葉を聞いて、私、号泣しました…!笑)
普通養子縁組の手続き
養子縁組には、普通養子縁組と特別養子縁組があります。普通養子縁組の場合、書類が役所で受理されると、再婚相手(私)と子ども(息子)は「養親」「養子」として戸籍に記載されます。特別養子縁組では養親と養子の親子関係がより重視されます。
普通養子縁組との違いは、次のようなことがあります。
- 子どもと実の親との法的親子関係が消滅する。
- 原則として15歳未満の子どもに限定される。
- 家庭裁判所に申し立てる必要があるが、認められる要件は極めて厳しい。
いろいろと調べて、考えて、話し合って末、我が家は普通養子縁組の手続きをしました!
手続きから1か月程で、私と息子の普通養子縁組が認められました!
今でも、認められた日は私にとってすごく大切な日で、息子に心から「ありがとう」の気持ちが湧き出てきます。私の息子になってくれてありがとう!
セメントベビーが誕生!続柄は・・・?
入籍後しばらくして、主人と私の間に女の子が生まれました。
いわゆるセメントベビーです。息子がすっごく喜んでくれました!
セメントベビーとは……ステップファミリー(連れ子がいる再婚家庭)の両親から生まれた子どもで、両親とも血が繋がっている子どもになります。(連れ子は「継子 ままこ」と表現されることもあります!)セメントのように家族を結びつけてくれる存在という意味から、この呼び名が付けられました。
出生届を提出し、戸籍の息子の名前の下に娘の名前があるのを見るとすごくうれしい気持ちになりました。(余談ですが、息子の名前から一文字もらい、同じ漢字がついています!主人と息子と3人で考えました)
すくすく成長し、歩いたりおしゃべりしたりするようになった娘は、「にいに!にいに!」と息子の後ろをついて回っています!
その後、年子でもう一人赤ちゃんを授かりました。今度は男の子!母子ともに元気に出産を終え、出生届を出しに行ったところ・・・「訂正をしてください」とのこと。
えっ、なんで?!どこ間違えた?!
話を聞くと続柄のところでした。
息子がいるので、父母との続柄を「次男」と書いて提出したんです。でも市役所の戸籍課の方から「上のお子さんは養子となるので、このお子さんの続柄は長男になります。」と言われました。
えっ!!!衝撃でした。知らなかった~。お兄ちゃんがいるのに戸籍上は「長男」・・・。
息子と(本当の?血のつながった?)親子ではないと突き付けられたようで、とても悲しかったし、すごくショックで今でもあの時のことは忘れられません。
法的に仕方がないことと頭では分かっていても、いつか息子が戸籍を取り、自分は「養子」、妹は「長女」、そして弟は「長男」と書かれているのを見てどんな思いになるのだろう・・・と不安になりました。
どんな形であれ、3人とも私たち夫婦にとっては大切な子ども、宝物なんだよと伝え続けていこうと心に決めたできごとでした。
ステップファミリーのママさんへ
ステップファミリーになって数年。
たくさん悩みもあるし、主人や息子とぶつかるし、それでも一つだけ言えるのは、私主人と結婚してよかった!息子のママになれてよかった!とっても幸せです。
我が家は私にとって最幸のステップファミリーだなと思っています!
でも、ステップファミリーだからこその悩み、たくさんありますよね。私もそうでした。
友だちや家族にはなかなか話しにくく、同じ立場の人も少なくて共感も得られず、一人で抱え込んでしまっていたことがありました。
そんな時に、ステップファミリーママサークルで話を聞いてもらって、すごく救われました!
同じように悩んでいて共感してくれて話を聞いてくれる人がいる、いつでも相談できる場所がある、そのことがとても心強いです。
お茶会やオープンチャットではハッピーな話で盛り上がることもしばしば!もっともっと皆様とつながっていけたらなと思っています。
今後もステップファミリーママサークルをよろしくお願いいたします。
ステップファミリーのママさんへ
ステップファミリーのママさん、「こんな時どうしているんだろう?」という素朴な疑問から深刻なお悩みまで、もちろんハッピーシェアも大歓迎!!
皆さんと繋がっていけたらいいなと思っています。
ステップファミリーサークルをどうぞよろしくお願いします。
大分のママ集まれ!ステップファミリーサークルに興味のある方は「大分ママのサークル」をご覧ください。
また、Instagramにて活動の様子を発信中です。
三浦智博
- 大分のママ集まれ!ステップファミリーサークルスタッフ